こちらのハワイアンジュエリーを婚約指輪として手作りされたのは西宮市の男性です。ハワイアンジュエリー定番のゴールドに美しい彫り模様、そしてVラインに見える様にアレンジされたフォルムが高級感を感じさせます。
「本当なら4年前の今頃にはハワイの教会で式を挙げていたはずなんです。コロナで動けなくなってしまって…でも、やっと僕たちの念願が叶いそうです。」お話して下さる表情でどれだけ動ける時期を待ち望んでいたおられたのか伝わって来ました。日本国内の挙式ですらキャンセルや幾度にも変更を重ねて思う様に動けなかったのですから。
彼女さんとは語学留学中にシンガポールで出会ったそうです。一目見てお互いに感じるものがあったそうで、日本に帰ってから順調に結婚の話が進み、両家のご両親と親しい人達を招いてハワイでの挙式のご予定でした。その時は転がる様に話が進んでいたので婚約指輪を渡すことを思いつかず、今になってきちんと指輪を渡してプロポーズをしなければ!と思うようになったそうです。「女性にとっては大切な事だと、母に言われまして。」と苦笑いをされていました。去年の秋頃から指輪探しを始めたけれどピンとくる物に巡り会えずイメージばかりが膨らんでいたそうです。そんな時、指輪の手作りを知り当工房に来て下さいました。元々ハワイでの式の日取りも決まっていた為、結婚指輪は用意されていたので出来ればそれに合わせて作りたいと言うことでした。結婚指輪はプラチナの緩やかなVラインのものです。
婚約指輪と言ってもなるべくずっと着けて貰えるように、そしてハワイの要素も入れてVラインで、となるとハワイアンジュエリーの緩やかなV字デザインで制作していきます。考える時間がたっぷりあった彼はV字の正面に鏡面でアクセントを入れたいと明確なイメージを持っておられたので、削っていくのは順調に進みました。実際の結婚指輪を持参して下さっていたので重ねづけが出来るように、Vラインの角度は入念にチェックして全体の形は完成しました。男性は器用な方だったので彫り模様もご自分でされると思い、別のワックスで彫る練習をして頂く準備をしてお渡ししました。ご本人もやる気満々で気に入ったハワイアンジュエリーの模様を描いて彫り始めたのですが…難しかった様です。職人によるサポートオプションを使って彫り模様はプロにお任せする事になりました。「植物形の模様で鏡面の部分さえ残してくれたら、後はお任せします。」と言って下さいました。
「出来上がりが楽しみです。だけど、この指輪の事は彼女は何も知らないので喜んで貰えるかなぁ。」と少し不安そうな男性でしたが、「こんな素敵な心のこもった指輪を渡されて喜ばない女性はいませんよ!ハワイの挙式が楽しみですね。」とお声を掛けたら「はい!」と自信に満ちたお顔になっておられました。
やっと今年お二人の念願のハワイでの結婚式が行えるのですね。改めてのプロポーズで結婚指輪と重ねづけが出来る手作りのハワイアンジュエリーを渡される彼女さんは、きっと長く待っていたもどかしい時間を一瞬で忘れることが出来るのではないでしょうか?心のこもった手作りには不思議な力がありますからね。
指輪の外側や内側に宝石を留めたり、刻印を入れたりと指輪が出来上がってからのオプション追加も可能ですので、また何かございましたらお気軽にご来店下さいませ。この度は当工房で婚約指輪のご制作をして頂きまして誠にありがとうございました。楽しい最高の結婚式にして下さいね!末永くお幸せに。