ゴージャスで存在感があるこちらのエンゲージリングは、川西市からお越しのカップルが協力して手作りされた指輪です。お二人で心を込めて手作りされました。
ちょうどご来店された日がお付き合いされて一年の記念日だそうで、一年前プラネタリウムで彼氏さんから結婚前提の交際の申込みをされ、プラネタリウムを出る時に彼女さんがOKの返事をされたそうです。昨日のことの様に楽しそうにお話しされるお二人からは幸せオーラが放たれていました。
お二人はプラネタリウムをはじめ星が大好きという共通点があり今回作りたいエンゲージリングのデザインも星をイメージ出来るものにしたいと言うのが1番のご希望でした。サンプルリングを見たり、実際に着けたりしながらお二人の中にイメージが湧いてきた様なのでお聞きするとダイヤモンドから小さなダイヤモンドが光の筋の様に2方向に出た感じにしたいと。イメージが決まったので宝石の留め方や大きさ、指輪自体のデザインも細かく話し合っていきました。メインに大粒ダイヤモンド、そこからミルキーウェイをイメージして緩いS字ラインを伸ばし、星が放つ二筋の光をメレダイヤを彫り留めにして表現。金属は悩まれた末、プラチナ950を選ばれました。
まずは彼女さんがマジックを持って原型となるワックスにS字ラインを描いていきます。絵を描くのは好きだけどワックスに描くのは難しいと苦戦されていました。彼氏さんは横から「頑張って!」と応援されていました。形が描けて少し太めに幅を塗り潰したら次は彼氏さんの出番です。「全く自信がないので助けて下さいね!」と消極的な感じで削る工程がスタートしました。ですが彼氏さん、ヤスリに慣れるのが早く上手く力の加減を調節しながらあっという間に削られました。彼女さんも「すごい器用だね!」と知らなかった一面に驚いておられました。
S字の部分の捻った感じは彼女さんにバトンタッチ。先に宝石を留める部分を削ってしまわない様にマジックでマークしておき捻った立体感を少しずつ丁寧に削っていきました。思う様にいかないと悩まれていたので私も少しお手伝いさせて頂いてミルキーウェイのイメージが出来上がりました。宝石を留めるのは専門の職人が致しますので最後に彼氏さんが綺麗に磨いて完成です。全部終わってホッとしたのでしょう、お二人で缶コーヒーを買いに行ってひと息ついておられました。お疲れ様でした。
お二人にとって初めての手作り体験だったそうです。でもリラックスして楽しめて、お互いの知らなかった一面を見ることが出来て距離がまた一歩近付いた様な気がすると喜んでおられました。手作りならではの発見かも知れませんね。お二人が仲良く交互に作業を頑張っているのを拝見しているとパワーを頂いた気がしました。二人で力を合わせて手作りした世界で一つだけのオリジナルエンゲージリング。完成が楽しみですね!
結婚指輪も当工房に作りに来て下さるそうで「結婚指輪のデザインは実はもう決まっているんです。シンプルな指輪に星の形を小さく彫りたいなって思ってます。次回もお願いします!」と笑顔で帰って行かれました。お二人の共通点がはっきりしているから迷いがなくて良いですね!お二人との再会を心からお待ちしております。
当工房での婚約指輪のご制作を頂きまして、ありがとうございました。末永くお幸せに!