優しく流れる様な波型のフォルムが3石の輝くダイヤモンドを包み込んだエンゲージリング。こちらの指輪を手作りされたのは神戸市からお越しのお二人です。
結婚式を半年後に控えたお二人はお式の準備に忙しくなってきたところだと話されていました。そんな彼女さんの左手の薬指にはダイヤモンドが輝く素敵なエンゲージらしき指輪が…「今日はエンゲージリングのご制作とお聞きしておりましたが、そちらの指輪は？」とお尋ねすると「ああ、これは私の母が父から貰ったエンゲージで借りて来たんです。」と彼女さん。「私の両親は今でもラブラブで幸せそうで、私と彼の憧れでお手本なんです。そのラブラブパワーを今日作る指輪に込めるために今朝母にお願いして借りて来たんです！」なるほど、そういう事だったのかとお二人の今日のご制作に対する意欲を感じて納得し、お二人の作りたいデザインを確認させて頂きました。
お母様のエンゲージリングはシンプルなデザインでしたが、お二人はもう少し凝ったデザインを考えているという事でした。「こちらのホームページにあったこのデザインが作りたいんです。私達にも出来ますか？」とスマホで画像をお見せ下さいました。緩やかなウェーブにダイヤモンドが3石の人気のあるデザインです。「もちろん、大丈夫です。頑張ってラブラブパワーを込めながら作っていきましょう！」
お二人ともエプロンをつけ、制作開始です。ウェーブの指輪なのでワックスにマジックでウェーブラインを下書きしていきます。まずは彼女さんが作業されていました。削る工程は彼氏さんの出番です。物作りは得意と言われるだけあって、あっという間に緩やかなウェーブに！「早いし上手！指輪職人さんみたい！かっこいい！」と彼女さんが手を叩いておられると「惚れなおした？」と彼氏さん。ご両親のラブラブパワーを借りなくても充分にお二人も仲睦まじく幸せそうでした。宝石を留めるところは職人によるサポートのオプションで仕上げて貰う事になり、宝石に向かって捻った様にも見える斜めのところは片側ずつお二人で慎重に削って仕上げておられました。綺麗に磨いて完成です。完成後はお二人の写真をお式用に沢山撮影しました。
「理想通りの指輪が完成して大満足ですし、沢山写真や動画も撮って貰えたので結婚式で使わせてもらいます。大変な準備が少し楽しみになったんで二人で頑張りますね。」ご来店された時より元気に活き活きされているお二人でした。きっとお二人ならご両親をも超える素敵なご夫婦になるでしょう。次は結婚指輪の予約を入れますと手を繋いで帰って行かれました。お二人で計画的に少しずつお式の準備を楽しんでされているお姿を見て、お二人の幸せは既に始まっていてこれからもっと大きくなって永遠に続いていくんだと感じました。エンゲージリングの美しいダイヤモンドの様に永遠に輝き続ける幸せなお二人でいて下さいね！
当工房での婚約指輪のご制作、誠にありがとうございました。次回の結婚指輪のご制作も沢山写真を撮って楽しく制作致しましょう！ご来店お待ちしております。
