今回は東京都世田谷区からお越しのお客様が手作りされた結婚指輪をご紹介します。
お二人はご夫婦でパン屋さんを経営されているとの事。
それを踏まえてお写真の指輪をよくご覧ください、、、
そう、パンです。こんがり焼けたバゲットの形なんです！
最初は「自分達らしい指輪を作りたい、パンの絵でも彫ろうかな」と仰っていたのですが、サンプルの指輪をご覧いただくと槌目デザインの指輪をお手にとって「なんかこれサクサクのパンみたいじゃない？」と奥様。「確かに、いつもパンの事を考えている我々が見るとパンに見えてくるね 笑」と旦那様も。
これをヒントに、形や質感自体がパンっぽい指輪を作ろう！という事になったのでした。一体どのようなリングになるのか、なんだかこちらもワクワクしてしまいました。
「さて！美味しそうに作るぞ！」と慣れた手つきでエプロンを着けるお二人、パン作りが始まりそうな意気込みですが、いえいえ、これから作るのは指輪です 笑
着けた時に手がキレイに見えるようにと、ベースはウェーブの形に作りました。
表面は荒目のヤスリでザクザクと美味しそうな槌目模様に削ります。
旦那様のアイデアで三角柱や円筒のヤスリで斜めの線を入れると、さらにリアルなパンの雰囲気になりました！これにはお客様もスタッフも思わず笑ってしまいました。
金属の輝きを抑えたツヤ消し加工も依頼され、どこまでもバゲットの質感を追い求めるお二人。本当にお仕事に愛情と誇りを持っていらっしゃるんですね。
「でも、指輪としてもちゃんとキレイで大満足！」と、とても達成感があるお二人の笑顔が印象的でした！
この度は素敵な指輪作りのお手伝いをさせていただき、ありがとうございました。
改めて当工房のデザインの自由さと、何よりもお客様のアイデアや閃きの豊かさに感慨深い気持ちになりました。
