お気に入りの本の中の指輪

手作り結婚指輪 プラチナ ねじり

大好きな本に出てくる指輪をイメージして結婚指輪を手作りされたのは加古川市からお越しのご夫婦です。1ヶ月前にご入籍されて、やっとお二人のお休みの都合がついたのでご予約下さったそうです。

サービス業の旦那様と事務職の奥様は休みがほとんど合わず、交際中も思うように会えず淋しい思いもしてこられた様です。入籍して一緒に住む様になり、毎日顔を見て会話を出来る日常を満喫していると話されていました。結婚指輪は奥様がどうしても手作りしたいと、たってのご希望で当工房を選んで下さいました。

奥様が幼い頃に読んだ本に出てくる「植物の蔓で作った誓いのリング」をどうしても作ってみたい、物語の主人公が一途な愛を生涯貫く様に自分達もそうありたいと言う思いで結婚指輪のデザインにされました。幼い頃のことで本の題名も著者の名前も、絵本であったのか大人に読んで貰ったのかも記憶にないそうですが小さな男の子が不思議な女の子を好きになり、結婚を約束して欲しいと渡した指輪が蔦で作ったリングで、長い時を超えて2人が再会して結ばれるといったお話だそうです。蔦のリングには女の子の愛の魔法がかけられていて植物なのに朽ちないのだそうです。確かにお二人の結婚指輪に良さそうなエピソードですし、蔦で作った風のリングは作り甲斐がありそうです。

あまり難しくはしたくないとの事でしたので、なるべくシンプルに蔦の絡まりをねじりデザインで表現することになりました。まずは好みの幅にワックスを削っていき、ねじる箇所をペンで描いていきます。色んな種類の細いヤスリを使って一箇所ずつしていくことに。ところがお二人ともが口を揃えて「難しいので一周はやめて前だけにします。」と仰られ、正面になる部分だけ蔦を絡めた様に削っていくことになりました。削る箇所は減ったとは言え難しいことには変わり無く、かなり苦戦しておられましたがひとつずつクリアしていくにつれ「あ、なんか楽しくなってきた。」と出来たところを二人で見せ合いお互いを励まし合っておられました。2時間半掛かって何とか正面の部分が完成しました。お疲れのご様子でしたが「私もお手伝いするので頑張って一周に挑戦しますか?」とお誘いしたのですがやはり一箇所でいいとのお返事でした。

金属は前々からプラチナにしようと決めておられた様でプラチナ950を選ばれました。金属アレルギーを気にしての選択だと言うことでした。金属アレルギーサポートもあり、別の金属での作り直しも出来るとご説明すると「それは助かります。手作りでもアフターケアが充実していたのでここにしたんですよ。」と言われてました。ホームページをしっかり見て下さってて嬉しい限りです!

「蔦で作った誓いのリングになりましたか?」とお二人に尋ねたら、二人ともが不器用でもしかしたら無理かもって思いながらだったから上手に出来上がって驚いている、ずっと欲しかった理想の結婚指輪が出来て感動ですと満足して頂けたようで安心しました。

ご家族が増えたらリングの内側に誕生石を留めていきたいと素敵な案を考えておられました。是非、嬉しい報告と共にお二人でご来店下さい。心よりお待ちしております。この度は当工房でのオリジナル結婚指輪のご制作をして頂き誠にありがとうございました。指輪に込められたストーリーとお二人の指輪を大切になさって下さい。いつまでもお幸せに!

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